ざっくり知りたい!Firebaseとは?料金やメリットなどを解説
はじめに
- 「Firebase」ってよく聞くけど、結局どんなサービスなの?何ができるの?
- 詳しいことはさておき、イメージだけつかみたい!
そんな思いを持つ方に向けて、私が勉強して理解した範囲で、Firebaseについて解説しようと思います。より正確・詳細な情報が欲しい方は、Firebase公式サイトをご覧いただくことをお勧めします。
Firebaseとは
Firebaseとは、アプリケーションを公開するための基盤となるGoogleのクラウドサービスです。
Webアプリケーションを公開するためには、必ずサーバが必要ですね。ですが、必要なサーバにもいろいろな種類があり、すべて自前で用意するとなると大変です。
Webアプリケーションに必要なサーバ
- htmlなどのコンテンツを配信するサーバ(Webサーバ)
- ユーザのリクエストに応じた処理(ビジネスロジック)を実行するサーバ(アプリケーションサーバ)
- アプリケーションのデータを蓄積するサーバ(データベースサーバ)
- アップロードされたファイルを保存しておくサーバ(ストレージサーバ)
このようなサーバが担う機能は「バックエンド」と呼ばれますが、Firebaseはバックエンドに必要な機能をひととおり担ってくれます。自分でサーバを用意しなくても、Googleのアカウントを持っていれば誰でも、この恩恵を受けることができるのです。
利用できるサービス
Firebaseはいくつかのサービスの集合体となっています。主となるサービスについて、名前だけ紹介します。
Firebaseの主なサービス
- 認証:Firebase Authentication
- ホスティング:Firebase Hosting
- API:Firebase Functions
- データベース:Firestore
- ファイルストレージ:Firebase Storage
もちろん、これらのサービスは組み合わせて使うことができますので、うまく利用すれば大概のものは自分でサーバを用意せずに作ることができます。(サーバレスアーキテクチャ)
この記事では個々のサービス内容には触れませんが、気になるものがあれば調べてみてください。本サイトでも、データベース(Firestore)のサービスを使ってお絵かきチャットを作成する実践を紹介しています。
> 【実装紹介】リアルタイムDB「Firestore」を使ってお絵かきチャットを作ってみる
料金は?
無料プラン(Spark)と有料プラン(Blaze)から選べます。
- 無料プラン(Spark)
- 接続数やデータ容量など、決められた無料枠内での利用となる。それを超えた利用はできない。クレジットカード登録が不要で気軽に始められる。
- 有料プラン(Blaze)
- Sparkと同様に無料枠があるが、それを超えても従量課金で利用を継続できる。
※無料枠の数値など、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
利用するメリット
サーバを自前で調達する場合と比較して、Firebaseを利用するメリットを挙げてみます。
- エンジニアがアプリケーション開発に専念できる。
- システム開発の初期コスト(サーバ調達、環境構築、etc)が大幅に抑えられる。
- 利用者が限られるサービスの場合は、運用コストも低く抑えられる。
システムの運用を経験したことがある方であれば、サーバのセットアップや保守作業のツラさに心当たりがあるのではないでしょうか?エラーが発生する、原因がわからない、帰れない、、など。Firebaseはこのようなストレスからエンジニアを開放してくれます。
費用面についても、特に初期コストを大きく抑えることができるので、スモールスタートでサービスインしたい場合に有力です。また、運用費は従量課金制なので、社内向け・業務向けなど、利用者が限定されるようなシステムであれば、無料枠内に収まったり、安く済んだりするかもしれません。
さいごに
説明は以上になります。
とにかくお手軽に始められるので、興味のある方はとりあえず無料プランに登録してみてはいかがでしょうか?